ホンダ・XL250R F:フォーク・オイル交換

XL250Rは1981年11月に発売されたバイクなので、28年前のバイクである。F:フォークのオイルを交換することになった。オナーの話では、使用していない期間もあったらしいが、今まで1度も交換していないと言っていた。

アウター・ケース下部のオイル・ドレンボルトを緩めてオイルを抜くが、オイルがタイヤなどに付着するので、ビニール・で養生しなければならない。なぜか右側の方は、そこそこオイルが出てきたが、左側の方は少ししかオイルが排出されず、かなり汚れていてヘドロの様で不純物なども出てきた。

多分、スライドメタルなどの擦れたゴミであろう。本来なら、片側ずつ、作業したほうが最後にスプリングを入れフォーク・ボルトを締める時、作業がやりやすのだが、今回は、両方いっぺんに行った。最初に、フォークボルトをあらかじめ緩めておき、オイルを抜きながら、フォークを上下に数回押し込みオイルの排出を行ったが、全部排出するまで大変なので、上からエアー圧で押し流したらビチビチと音をたててかなりのオイルと不純物が排出した。

オイルが出きったところで、新しいフォーク・オイル#10を285ccずつ入れ最後にスプリングを入れるが、このバイクは、スプリングピッチが細かい方が上になるが、依然所有していたトライアンフのトロフィー(水冷3気筒のツーリングモデル)は逆であった。

このトラのF・フォークはすぐれもので60km/H位で走行していると小さい路面の凸凹を奇麗に吸収していて、ハンドルバーには上下動などは感じなかった。しかし、F・ホイールとフォークを上から見ると確実に細かく上下に動いていた。ただ、国産バイクよりも、全体的に柔らかいセッテイングであると思う。
また、多少濡れた路面のワインディング2名乗車で、アクセルのON・OFFでリヤタイヤの流れをコントロール出来る程の操縦安定性が良かった。その流れ方が、急でないのでコントロールするのが、楽しくてしょうがなかったが、何故か日本では人気がなかった。このころのトラの場合バイクによってだろうが、最後のセッテイングを決める時、かなり年配のテスト・ライダーが決めていたと聞いたことがある。

XL250Rのフォーク・ボルトの上にエアーバルブが有りここからエアーを加圧する。今回は、オーナーの意向で0.5にした。もう少し少なくても良いと思うが・・・・
作業終了してFフォークを上下に動かしてみると、しっかり感がきちんと出ていた。

ついでに、エンジンオイル交換で、ニューテックNC−50(100%科学合成油・10W50)を交換した。前にキャブをOHしたので、キック1発でかかりアイドリングも安定した。
エンジン・オイルの交換はみんな気を使うが、Fフォークオイルはあまり気を使わない人が多い。何せ片側350〜400cc位しか入っていなくて、それなりに仕事しているので、エンジン・オイルと同程度気を使ってもらいたいものだ。