2009年式 Dio

2009年のDioが入荷したので見てみた。空冷4ストロークPGM-F1である。(programmed Fuel Injection System)
排気ガス規制や騒音規制でほとんどの50cc新型のスクターは、4ストロ―クのインジェクションである。各メカーとも大変だと思う。当然2ストロークより馬力は少なくなって4.1PSである。だいぶ前から馬力などの表示がKWになったが、慣れ親しんだ馬力で表現しないとピンと来ないのは私だけかな?

キーをONにすると、インストルメインパネル内の橙色のランプが点灯しそれが消えてから、セル・ボタンを押す。インジェクション式のバイクはほとんどこの儀式が必要である。私のBMW R1200Sなどはメターー内に“check"という文字が出てきてコンプューターがすべてcheckして文字が消えてから、スターターボタンを押す。消えるまでは数秒かかる。
他からみていると、キーをONにして何ですぐにスターターボタンを押さないのかと思う。

インジエクションにコストがとられた分、各部でその埋め合わせが出ている。例えば、メットイン・ボックスの底の敷物が省略されていたり、シート開閉蝶つがい部の取り付け部品と物をひっかけられるフックが簡素化されたり、コスト削減競争になってきている。

スクーター&バイクもそうだが、これだけ電気に依存しているのに、大事なバッテリーの居場所がコロコロ変わる。今のバイクやスクーターなどは、ガソリンよりも電気がなかったら走れない。
Dioはバッテリーの居場所はフロアに一室与えられて、フューズや他の電気部品と同居しているので、整備的には◎である。また、整備時にフックを掛けようにも、この手のスクーターは掛ける所ころがなかったが、左右にフックの掛けるところが設備されていて◎である。

エンジンの搭載位置は、設計図面を見ないとはっきりしないが、センターより左に搭載されている様に見えた。右側にスパーク・プラグやエキゾーストパイプが出てきているので、整備スペースの確保だと思う。
限られたスペースでの陣取り合戦の賜物だと思う。

面白かったのは、ビニール袋に入っていた、袋ナット&ボルトが2セット有った。これはどこに使用するのか最初解らなかった。役所でナンバーと一緒に取り付けボルト&ナットをくれるが、いざ取り付けようとしたらどうやっても指が入らなく工具でもうまくゆかない、ボルトをさしてもナットがはめられない。リヤフェンダーの裏側の形状の問題で。それで、ビニール袋に入っているボルト&ナットでナンバーを取り付けるかということが分かった。通常とは逆に裏からボルトを入れナンバーを取り付けて袋ナットで留める。悔しいので何とか考えて、役所でもらったボルト&ナットで取り付けた。(付いてきたボルト&ナットが惜しかったわけではありません)。
リヤフェンダーの裏の形状をもう少し考えれば、付属品のボルト&ナットのコスト削減できたのになぁ〜