ホンダ・VT250Fインテグラ修理!

近所の、お客さんから修理依頼が有った。何でもインターネットで地方から購入したバイクらしい、エンジンをかけると、前側のキャブからガソリンが漏れる。また、左側フロント・フォークからのサスペンション・オイル漏れである。
このバイクは、初年度1983年6月に発売された。27年前のバイクである。メター上では、走行19,800km。何でもそうだが使っていないと駄目になるものである。カウル類等外装は奇麗だった。

早速、キャブレターを分解したところ、中はそれほどひどく汚れていなかったが、数回分解した後が見受けられた。ゴム・パッキン類とビス類を使いまわしてあった。特に、フロート室のパッキンは接着剤で取り付けてあり、剥がすのに手間がかかった。ビスは+ドライバーの差し込み口が、なめていたので最小限度の本数で交換した。パッキン類はすべて新品交換した。

ついでに、エンジンオイルとフィルター交換もしたが、モリワキ製の2into 1マフラーで、エキパイ&マフラーを外さないとフィルターが外れない。フィルターの蓋のリブの所にかなりの量のスラジがたまっていた。この量から見ると、オイル交換はあまりやっていなかったみである。

フロントフォークのOHを行い、取り付け最後にこの時代のフォークトップには空気を入れるバルブが有り、専用の空気入れで空気を充填した。0.2〜0.4位である。

エンジンオイルは、ニューテックの100%化学合成油ZZ−002“10W45”を入れ、冷却水補充&バッテリー補充電してエンジンをかけ調整した。

鉱物油と違い、油の粒子の大きさが小さいので遮音効果はあまり望めないが、小さい隙間にも入って行き油膜の確保が確実にできるのが特徴である。

試運転をしたら、フロント・サスペンションはしかりしたので(硬く感じる)逆にリヤ・サスが少し心もとなく感じた。出来ればリヤ・サスも交換した方が完璧なのだが・・・・

やはり、エンジンのメカニカル・ノイズは少し大きく聞こえた。