BMW R80バルブ・クリアランス調整。

R80のバルブ・クリアランスの調整をすることになった。クリアランス調整は、普通走行距離1万km位と言われているが、あまり距離に拘らなくても良いと思う。どちらかというと、ある程度打音が出ていた方がエンジンにとっては良い。

BMW・RシリーズのR1200S位までのロッカーアーム方式は、ネジで調整できるが、最新のDHC4バルブ(国産車・4輪も含む)はクリアランス調整にそれに見合った、シム交換が必要なので厄介である。

同じ、DHCでも油圧ラッシュ・アジャスター付であれば油圧が適正なクリアランスを保持してくれるので、極論言えばバルブ・クリアランスにかかるメンテナンス費用は必要ないが、しっかりと適切なエンジン・オイル管理をしないと駄目にしてしまい、多大なメンテナンス費用の出費になる。
消耗部品はいたしかたないが、乗物の生命はエンジンなので、メインテナンスに費用がかからない方が良いと思うが・・・・

普段使うエンジン回転数は、せいぜいアイドリング〜6000RPM位であるので、普通はエンジンスペックのご利益はコストが掛かっている分、あまり受けないのではないかと思う。

これが、レース見たくなると別であるが!常用回転数が7000RMP〜レッド・ゾーンなので、また、費用に関けなく頻繁にエンジンを開ける。

アメリカのデイトナの500マイル・ストックカーなどは(V8エンジン)などはレッド・ゾーンが9000rpm位で、500マイルであるから、約800km楕円のコースなのでほぼ全開に近い状態で走り切る。スペックにこだわらなくてもその辺のノウハーはすごいと思う。最も、アイドリングは2000rpmぐらい。

バルブ調整は冷間時でスパーク・プラグを外し、エンジン全部のカバーと各シリンダーのロッカーアームカバーを外す。このとき、ヘッドからオイルが漏れるので、下に受けを置いておく。

プーリを回して、OTの位置に合わせ吸排気バルブが閉じていることを、確認してシクネスゲージにて、適正クリアランスに調整する。

このとき、シクネスゲージの扱いは人により“きつめまたは緩め”になる。