Indianapolis Moto GP観戦記(その3)

今日は、レース当日なので道路に止めてあるバイクをホテルのロータリーの反対側に持ってこようとホテルの玄関を出たら、スズキのレース関係者とドカッティの人達が、コースに向かう車を待っていたので、まずスズキチームに調子を聞いてみたら、あまり善くないと言っていた。ドカのチームに、ストナーは如何したかと聞いたら、体調を崩し2レース位休むというようなことを言っていた。(スズキのバイクの排気音は、“もてぎGP”の時より小さく聞こえた。ホンダ車は、逆に“もてぎ”の時より良い音をしていたので、パワーが出ている様に思えた。ドカは、同じに聞こえた。素人だしコースと聞いていた場所が違うので、一概には言えない)。両チームとも、若いメカニッガ数名いて技術の伝承は怠っていない。

同行の4台のバイクがそろったので、ロータリーを半分ぐらい回ってコースに向かうとき、ホテルの玄関から10M位の歩道に“ロッシ”と付きそいの人を見つけたので、反射的にバイクを止めヘルメットを脱ぎ、ロッシに写真のおねだりをしたら、快く承諾してくれたので、カメラを出して、私の同行の人にシャッターを頼むため、見たら、バイクにまたがっているせいか反応がいまいちで、(2名はロッシの偉大さを解らない)それを見た“ロッシ”は自分の同行者にシャッターをゆだねるように言ってくれた!そこで1枚だけ写真を撮ってもらった。ロッシの方から、私の肩に手を乗せてくれた。このことは“神”が私にプレゼントしてくれたと感謝している。

このような“ロッシ”の気さくな行動が世界中に“ロッシ”フアンを多くしているのだろう。気さくなことを、まじかに体験し、ますますフアンになってしまう!“ロッシ”に、お礼を言って自分のバイクに戻り、コースに向かった。多分、30秒違ったら、このことは、無かったと思う。“ロッシ”は、同行の人と、コースに向かう車を待つため、人目につかないように、ロータリーの反対側に歩いて行ったが、私の21年前のスズキγ250(V型 2ストローク)で、白のフル・カウルなのを興味深にこちらじっと観ていた。多分、今回このバイクは1台だけであろう。今までも、止めていた時、他の人から質問をかなり受けた。

入場料は約¥12000円、最終カーブで直線の先がゴールのところである。駐車についても、スムースに2名の係員が誘導していて、1名がサイドスタンド下に引くプラスチックのプロテクターをくれた。これはお持ち帰りである。さすがだと感心した。入場券には、座る席の番号があり、そこに座って、見ることにした。(レース結果は省略)。

250ccのレースでは、青山選手は2位で終わった。あれ以上、攻めたらコケルるという走りだった。ほんの少し、優勝車&ライダーが上回っていたと思う。何のスポーツでも、ほんの少しの壁は、われわれが知りえない領域だと思う。

Moto Gpスタートまでの時間の合間に4台のバイクでスタント走行・“ジャックナイフ・ウイリー・その他”等、また、ラッキーストライクカラーのスズキ・γで“ケビーシュワンツ”がデモ走行や例のドカのレース・マシンに二人乗りでコースを数周していた。さすがに、シュワンツが走ると観客は喜んで叫んでいた。

Moto Gp スタートに当たり、全員起立で国歌が歌われる。2009年ミス・ユニバースアメリカ代表のkatieさんが歌う。起立しない人はいなかった!ロッドさんは、右手を左胸に当てていた。国歌が終わると同時に、コースの最終カーブからゴールの直線沿いに、轟音と共に超低空飛行で4機のジェツト戦闘機が水平飛行し左に上昇しながら飛んでいった。この、演出の素晴らしさは、近来なく興奮したし、感動した!さすがである。観客も両手をあげて叫んでいた。アメリカの力ずよさをかいま観た。

ペドロサがトップ走り、ロッシ、ロレンゾと続いていた。数周後、最終カーブ立ち上がりでペドロサがスリップ・ダウンした。コース・マーシャルの助を借りで3回ぐらいでエンジンが、息を吹き返し猛追していった。多分、後ろはロッシ・ロレンゾなのでほんの少し早くアクセルを開けたのだろう。トップ“ロッシ”ロレンゾであったが、ロレンゾがロッシを抜いてトップに立った後、今度はロッシがスリプ・ダウンした。残念ながら、リタイヤになってしましまった。

本当のところは、わからないがロレンゾに先に行かれると、ややこしくなるので、攻めてレイト・ブレーキをしてフロントからスリップした。(帰ってきて、ジョンさん宅でビデを見て。フロントは真っすぐのようだった)。

今回の、初めての海外Moto Gpを観戦したが、やはり日本と異なるいろいろな事を体験できた。日本のサーキットと違って国が広いので、インディーのコースは平らなので私は好きである。一度走ってみたいと思う。また、隣は、ゴルフコースである。

レース終了後、駐車場から道路に出る時、渋滞になりどうしたかと聞いたら、誰かがウイリーして女性と事故を起こして救急車が入った。どこの国にも,アホはいる。

レース場でボブさん・ロッドさんと別れ、ジョンさんとシカゴの帰路に就いた。

ジョンさんいわく来年は予選から見ようと!